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ホームページ制作に使える補助金|2026年度の選択肢と失敗しない進め方

公開:2026/05/21読了目安 約9分執筆:株式会社UniGain
ホームページ制作に使える補助金|2026年度の選択肢と失敗しない進め方のイメージ

補助金を使ってホームページ制作の費用を抑えたい——その希望は実現できますが、制度の選び方を誤ると時間だけを失います。広く知られた「IT導入補助金でホームページを作る」というイメージは原則誤りで、会社案内型サイトの本命は持続化補助金のウェブサイト関連費と自治体独自の助成です。この記事では、2026年6月時点で確認できる制度の構造と注意点、補助金ありきで失敗するパターン、公開までのスケジュール感を解説します。金額・締切は公募回で変わるため、最新の公募要領の確認を前提にお読みください。

ホームページ制作に使える補助金は3系統|2026年度の全体像

ホームページ制作費に使える可能性があるのは、大きく3系統です。①小規模事業者持続化補助金の「ウェブサイト関連費」、②愛知県や名古屋市など自治体独自のデジタル化補助金、③予約・受発注など業務システムの機能が主体の場合に限ったデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)です。会社案内が中心の一般的なホームページなら、現実的な選択肢は①と②になります。

前提として押さえたいのは、補助金は「広告宣伝のためのホームページ」に出にくい構造になっていることです。国の補助金は生産性向上や販路開拓という目的に対して出るため、ホームページ単体ではなく「販路開拓の計画の一部」として申請する設計が基本になります。この構造を知らずに動くと、対象外の制度の情報収集や書類準備に時間を使い、肝心の公開時期が遅れるという本末転倒が起きます。まず3系統のどれが自社に当てはまるかを見極めてください。

本命は持続化補助金のウェブサイト関連費|1/4ルールに注意

小規模事業者持続化補助金は、従業員数の少ない事業者(商業・サービス業で5人以下など)の販路開拓を支援する制度で、法人だけでなく個人事業主も対象です。経費区分のひとつに「ウェブサイト関連費」があり、販路開拓のためのホームページやECサイトの開発・構築・更新・改修・運用にかかる費用がここに含まれます。会社案内型のホームページに使える数少ない国の制度です。

ただし、ウェブサイト関連費には2つの大きな制限があります。第一に、計上できるのは補助金交付申請額の1/4までという上限。第二に、ウェブサイト関連費のみの単独申請は認められず、チラシ作成や展示会出展など他の販路開拓の取組と併せて申請する必要があります。つまり「ホームページだけ作りたい」という申請は通らない設計です。

補助上限額や補助率は公募回ごとに見直されるため、この記事では断定しません。申請窓口である地域の商工会議所・商工会で、現在受付中の公募回の公募要領を確認するのが最も確実です。直近では一般型の第19回など公募が継続しており、窓口では経営計画書の書き方の相談・作成支援も無料で受けられます。

IT導入補助金がホームページ制作に原則使えない理由

旧IT導入補助金は2026年度から「デジタル化・AI導入補助金2026」に変わりました。この制度の目的は業務プロセスのデジタル化による生産性向上で、対象は事務局に事前登録されたITツール(会計・受発注・顧客管理ソフトなど)に限られます。広告宣伝を目的とした一般的なホームページ制作(デザイン・コーディング・CMS構築)は対象外と明示されています。

例外は、予約システム・オンライン受発注・会員管理など、業務を処理する機能が主体のサイトです。これらが登録済みITツールとして提供される場合は対象になり得ます。ただし、IT導入支援事業者として登録された事業者・ツールを通す必要があり、「業務システムのついでにホームページも」という構成は認められません。見せ方ではなく実態で判断されます。

愛知県・名古屋市の独自補助金という選択肢

国の制度に加えて、自治体独自の補助金もあります。愛知県は令和8年度「中小企業デジタル化・DX促進補助金」を実施しており、デジタルツール導入等の経費の一部を助成しています。名古屋市では名古屋産業振興公社が「中小企業デジタル活用支援補助金」を実施し、デジタル技術を活用した販路開拓や生産性向上の取組が対象です。

名古屋市の補助金は、名古屋市新事業支援センターまたは名古屋商工会議所でデジタル活用に関する相談を受けることが申請要件になっている点が特徴です。自治体の補助金は予算枠が小さく、年度途中で受付終了することも珍しくありません。対象経費にホームページ制作が含まれるかは公募要領で必ず確認し、商工会議所の窓口で最新状況を聞くのが近道です。

補助金ありきで失敗する3つのパターン

失敗パターンの1つ目は「採択待ちの機会損失」です。補助金は申請→採択→交付決定の後に発注するのが原則で、交付決定前に契約・発注した経費は対象外になります。公開まで半年以上かかることもあり、その間に得られたはずの問い合わせを逃します。当社の事例ではLP改善だけでCV率が1.2%から2.8%に伸びており、サイト経由の売上が立つ事業ほど「待つコスト」は大きくなります。

2つ目は「補助対象に合わせた過剰仕様」です。補助率につられて使わない機能やページを盛り込むと、公開後の運用負荷と保守費が増え、かえって損をします。3つ目は「不採択時のプランBがない」こと。持続化補助金は全員が採択されるわけではないため、不採択でも実行できる最小構成の計画を先に決めておくべきです。

申請の流れと制作スケジュール|相談先の使い分け

持続化補助金の標準的な流れは、商工会議所・商工会への相談→経営計画書・補助事業計画書の作成→申請→採択発表→交付決定→発注・制作→実績報告→補助金入金、という順です。重要なのは補助金が後払いであること。制作費はいったん全額を自社で支払い、実績報告の後に振り込まれます。資金繰りはこの前提で組んでください。

スケジュール感の目安としては、計画書の作成に2〜4週間、申請締切から採択発表まで2〜3カ月、交付決定後の制作に1〜3カ月、と段階ごとに時間がかかります。つまり「今期中に公開したい」場合は、受付中の公募回の締切から逆算して動く必要があります。締切直前は商工会議所の窓口も混み合うため、相談は1カ月以上前に始めるのが安全です。

相談先は役割で分けるのが効率的です。申請書類や採択のポイントは商工会議所や認定支援機関(国が認定した経営支援の専門機関)へ。制作の仕様・見積もり・スケジュールは制作会社へ。当社UniGainは申請代行は行いませんが、補助事業に必要な見積書の発行や、交付決定後のスケジュールに合わせた制作(LP制作49,800円(税別)〜)に対応しています。具体的な成果は事例ページでご確認ください。

よくある質問

Q個人事業主でもホームページ制作に補助金を使えますか?

使える可能性があります。小規模事業者持続化補助金は法人だけでなく個人事業主も対象で、従業員数(商業・サービス業は5人以下など)の要件を満たせば申請できます。ただしウェブサイト関連費単独では申請できないため、チラシや展示会など他の販路開拓の取組とセットで計画を作る必要があります。まずは地域の商工会議所・商工会に相談してください。

Q補助金はいつ入金されますか?制作費は先に払うのですか?

補助金は後払いが原則です。交付決定後に制作会社へ発注し、制作費は全額をいったん自社で支払います。完成後に実績報告書を提出し、検査を経てから補助金が入金されるため、申請から入金まで半年〜1年程度を見込んでおくのが安全です。手元資金で制作費を立て替えられるかを、申請前に必ず確認してください。

Q補助金が不採択だった場合はどうすればいいですか?

不採択でも事業計画自体は無駄になりません。次回公募で再申請する、自治体の補助金に切り替える、または補助金なしで最小構成から始める、の3択です。ホームページは公開後の改善で成果を伸ばせるため、まず必要最小限のページで公開し、問い合わせ状況を見ながら拡張する方法なら、採択を待つ機会損失を抑えられます。