ホームページを作るとき、WixやJimdoで自作するか、制作会社に外注するかは、多くの小規模事業者が最初に迷うポイントです。この記事では、自作が向くケースと外注が向くケースの判断軸、時給換算で見えてくる自作の本当のコスト、自作ツールの選択肢と限界、自作と外注の中間にあたる低価格テンプレート型プラン、途中から外注に切り替える方法まで、費用と手間の両面から具体的に解説します。
ホームページの自作と外注、どちらが向くか|3つの判断軸
自作か外注かは、料金だけで決めると後悔しやすい選択です。判断軸の1つ目はホームページの目的です。名刺代わりに会社情報が載っていればよいのか、検索や広告から問い合わせを獲得したいのかで、必要な品質がまったく変わります。名刺代わりなら自作で十分なケースが多く、集客が目的なら導線設計やSEOの知識が必要になるため外注が有利です。
2つ目は社内で使える時間です。自作には、ツールの習得から構成づくり、ページ作成まで相応の時間がかかります。本業が忙しく週に数時間も確保できない状況なら、安く始めても完成しないまま止まる可能性が高いです。3つ目は公開後の更新頻度で、お知らせやブログを頻繁に更新するなら、外注する場合でも「自社で触れる仕組み」になっているかが重要になります。
- 目的:名刺代わりなら自作も可。集客が目的なら外注が有利
- 時間:週数時間の作業を数か月続けられるか。難しいなら外注
- 更新頻度:頻繁に更新するなら、自社で触れる仕組みを最優先にする
自作の見えないコスト|時給換算すると安くない
自作ツールの利用料は月数百円〜数千円程度でも、本当のコストは作業時間です。ツールの操作を覚え、構成を考え、文章を書き、写真を用意してページを組むと、初めての場合は合計で数十時間かかることが珍しくありません。仮に50時間かけたとして、経営者自身の時間を時給換算すれば、外注費に近い金額を「時間で払っている」ことになります。
さらに見落とされがちなのが、途中で挫折するリスクです。作りかけのまま放置され、結局公開に至らないケースは少なくありません。その間に得られたはずの問い合わせや、本業に使えたはずの時間も失われています。「あとで自分でやろう」と先送りしている期間が長いほど、目に見えない機会損失は膨らんでいきます。
デザインの信頼感も無視できません。サイトの見た目や文章の質は、訪問者が会社の信頼性を判断する材料になります。特にBtoB(法人向け取引)や高単価のサービスでは、素人感のあるサイトが原因で比較検討の段階で外されることがあります。自作する場合も、テンプレートのレイアウトを崩さない、写真の質を揃えるなど、信頼感を損なわない工夫が必要です。
自作か外注かを数字で決める|時給換算の簡単な試算手順
迷ったときは、感覚ではなく数字で比較するのが確実です。手順は3つあります。①自作にかかる時間を見積もります。ツールの習得、構成と原稿づくり、写真の準備、ページ作成を合わせると、初めての場合は50時間前後が一つの目安です。②自分の時間単価を決めます。月給を月の労働時間で割る方法が簡単です。③「見積もった時間×時間単価」と外注費を並べて比較します。
たとえば時間単価を3,000円と置くと、50時間の自作には15万円分の時間を投じる計算になります。素材支給型のテンプレートプランであれば49,800円(税別)〜から依頼できるため、数字の上では外注のほうが安くなるケースも珍しくありません。一方で、閑散期に時間の余裕があり、ツールの習得を公開後の更新作業にも活かせるなら、自作で得られる経験には外注にない価値があります。
もう1つの軸は、公開希望日からの逆算です。展示会への出展や繁忙期前など「この日までに必要」という期限が3か月以内にあるなら、ツールの習得から始める自作は間に合わないリスクが高く、外注が安全です。期限がなく、まず会社情報を載せることが目的なら、自作で小さく試してから判断しても遅くありません。試算と期限の2つを紙に書き出すだけで、どちらに進むべきかはかなり明確になります。
- 手順①:習得・構成・原稿・写真・ページ作成の合計時間を見積もる
- 手順②:月給÷月の労働時間で自分の時間単価を出す
- 手順③:時間×単価と外注費を比較し、公開期限の有無で最終判断する
自作ツールの選択肢と限界|Wix・Jimdo・WordPressの向き不向き
代表的な自作ツールには、ドラッグ操作でページを作れるWixやJimdo、1ページ完結型のペライチ、自由度の高いWordPressなどがあります。WixやJimdoは習得が早く、名刺代わりのサイトや店舗紹介に向きます。一方WordPressは自由度が高い分、サーバー契約やセキュリティ更新といった管理の手間を自分で負うことになります。
限界も理解しておきましょう。テンプレートの制約で他社と似た見た目になりやすいこと、SEOや表示速度の細かい調整がしづらいこと、そしてツール独自の仕様で作るため、後から別の環境へそのまま引っ越しできない場合があることです。集客の本気度が上がった段階で作り直しになるケースは、最初から想定しておく必要があります。
- Wix・Jimdo:習得が早い。名刺代わり・店舗紹介向き。移行の自由度は低い
- ペライチ:1ページ完結。キャンペーン告知や簡易LP向き
- WordPress:自由度が高い。ただしサーバー管理・更新は自己責任
- 共通の限界:デザインの独自性・細かいSEO調整・引っ越しのしづらさ
自作と外注の中間という選択肢|低価格テンプレート型プラン
「自作の手間は避けたいが、数十万円の外注は重い」という場合、その中間にあたる低価格のテンプレート型プランという選択肢があります。たとえば株式会社UniGainのLP制作ライトプランは49,800円(税別)〜で、写真や原稿などの素材をご支給いただき、テンプレートをもとにプロが組み上げる形です。一般的なLP制作の相場が30万〜60万円程度であることを考えると、初期費用を大きく抑えられます。
原稿づくりから手伝ってほしい場合は、導線設計と原稿サポートを含むスタンダードプラン98,000円(税別)〜があります。当社の支援例では、ページの導線と訴求を見直してCV率(訪問者が問い合わせに至る割合)が1.2%から2.8%に改善しました。詳細は事例ページで紹介しています。「まず小さく公開し、反応を見ながら育てる」という進め方は、小規模事業者にとって現実的な選択です。
なお、複数ページのホームページ全体を任せたい場合や、業種特有の要件がある場合は、テンプレート型ではなく個別のお見積もりになります。「どこまで自作で粘り、どこからプロに渡すか」を一緒に整理する段階からのご相談でも構いません。全国オンラインで対応しており、愛知・名古屋エリアは対面での打ち合わせも可能です。
途中から外注に切り替える方法|自作サイトは無駄にならない
自作で始めて、事業の反応が出てきた段階で外注に切り替えるのは合理的な進め方です。切り替えで最初に確認するのは、ドメインが自社名義の独自ドメインかどうかです。独自ドメインであれば、サイトを作り直してもURLと検索エンジンからの評価を引き継げます。ツール付属の無料ドメインを使っている場合は切り替え時にURLが変わるため、早めに独自ドメインへ移行しておくと後が楽になります。
切り替えの手順は、①現状サイトの文章・写真・アクセスデータを手元に保存する、②目的(月の問い合わせ件数など)と予算を決める、③制作側に現状サイトを見せて改善点の提案を受ける、という流れです。自作サイトはたたき台として十分に価値があり、ゼロから要望を伝えるより話が早く進みます。なお、依頼先選びの詳しい基準は別記事で解説しています。
よくある質問
QWixで作ったサイトは、後からWordPressに移行できますか?
そのままの移行はできません。Wixは独自の仕組みでページを作るため、文章や画像は手元に保存して移せますが、デザインやページ構造は新しい環境で作り直しになります。独自ドメインを使っていればURLは引き継げるため、将来の移行を視野に入れるなら、最初から独自ドメインで運用しておくことが重要です。
Q自作したホームページを、部分的にプロに直してもらうことはできますか?
可能です。よくあるのは、全体は自作のまま、問い合わせにつなげたいページだけをプロが作り込む形です。集客の入口になる1ページを整えるだけでも反応は変わります。当社でも素材支給型のライトプラン49,800円(税別)〜を1ページ単位でお受けしており、自作サイトと組み合わせて使えます。
Q外注した場合、公開後の更新は自分でできますか?
契約内容によります。CMS(管理画面から更新できる仕組み)を導入してもらえば、お知らせやブログ程度は自社で更新できます。見積もりの段階で「公開後にどこを自分たちで触れるか」「更新方法の説明はあるか」を確認してください。更新のたびに費用がかかる契約だと、運用コストが想定より膨らみます。
UniGain